ペルシャ絨毯のギャッベ (Gabbeh)
Gabbeh 《ギャッベ)
日本では聞きなれない《ギャッベ》という言葉は、ペルシャ語で《長い毛足をもつ絨毯の一種》という意味を持ち、映画で上映されたこともあります。
イランの南西の標高の高い《薔薇と葡萄酒と詩人の街》シラーズにギャッベの絨毯は集結しますが、シラーズ周辺に住まう遊牧民カシュガイ族の女性達によって手作業でウール・らくだ・ヤギの毛を用い、移動の最中に手早くざっくりと織られていることが特徴といえましょう。ギャッベは特に、パウル・クレーの絵を絨毯にしたかのような素直な色彩と、そのデザインが印象的ですが、ペルシャ絨毯と違い下絵などはなく、子供の頃より伝承された図柄に嫁いだ先の図柄を入れたり、遊牧生活の中でおこるさまざまな出来事、結婚、出産、美しい風景や思いを日記のように絨毯へ綴っていく精神性に、世界の人が共感したといえます。
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