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ペルシャ絨毯の産地(その他）

日本初ペルシャ絨毯のショールーム

ザンジャーン

ザンジャーンは、テヘラーンとダブリーズのちょうど中間に位置するザンジャーン州の州都です。このあたり一帯はクルド人の町が多く、ナイフの名産地として知られてきましたが、近年はシルク絨毯の産地として有名です。
昔はハマダーン北部のハムセ地区でつくられた絨毯の集積地で、ザンジャーン絨毯の名で一般に取り引きされていました。現在はシルク絨毯で人気が高いクムのコピー産地のひとつとして名が通るようになりました。マラーゲに比べて比較的緻密な織のものも 見られ、クムの中級品として取り扱われることもあります。

マラーゲ

イラン北西部、オルーミーイェ湖の東にある古い町マラーゲは、13〜14世紀の一時期、モンゴル系のイル・ハーン国の首都ともなったところです。
マラーゲとは、「獣たちの転げまわる場所」という意味があり、モンゴル人たちは馬を養うのに適したこの草原風景をこよなく愛したと伝えられています。
マラーゲでつくられる絨毯は、ほとんどがクムのコピーです。地組織に綿を使用するものが多く、織り方はタブリーズなどと同じで、独特のフックのついた器具を用います。
近年、安価に入手できるシルク絨毯として、大きな需要を獲得するようになりました。

Tabas

タバス

ダシュテ・キャヴィール（キャビール砂漠）とキャヴィーレ・ルート（ルート砂漠）の間にぽつんと置かれたオアシス都市タバス。近年タバスは、ナイン絨毯のコピーを数多く産する絨毯産地として知られるようになりました。デザインのほとんどはナインのメダリオン文様を模したもので、縦糸と横糸に綿、パイルにウール、場合によって絹のアクセントを使った左右非対称結びで織られているあたりは

ナインと同様ですが、上質な織りで定評のあるナインに比べ、太い糸を用いた粗い織りのものが多く、ナインの格安品として取り扱われることもあります。

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